「また先生が辞めた…」を経験した話
最近、私の職場でまた先生が1人退職しました。
保育士をしていると、
「退職=年度末」
というイメージを持つ人も多いと思います。
でも実は現場で働いていると、年度末だけではありません。
むしろ6月〜7月頃に辞める先生は意外と多いです。
今年もまさにそんな出来事がありました。
うちの園は少し独特な教育法を取り入れていて、新人育成が難しい部分があります。
そのため最近は、
「若い先生を育てるより経験者に来てもらおう」
という考えもあり、今年度入職した正職員はベテラン保育士が中心でした。
そのうちの1人は60代の先生。
0歳児クラスの担任を任されていました。
経験も十分。
正直、誰もが「大丈夫だろう」と思っていました。
ところが5月末頃から3日連続で体調不良による欠勤。
そのまま退職となりました。
もちろん本当の理由は本人しか分かりません。
ですが私はこの出来事を見て、
「経験があるから大丈夫」
「ベテランだから続く」
というわけではないんだなと改めて感じました。
保育士が6月・7月に辞める理由① 疲れが一気に出る
4月は新年度です。
新しいクラス。
新しい保護者。
新しい職員。
子どもたちも大人も緊張しながらスタートします。
最初の1〜2か月は気合いで走り続けられます。
でも5月が終わる頃から少しずつ疲れが見え始めます。
そして6月。
緊張が切れたタイミングで、
心や体に不調が出やすくなります。
いわゆる「六月病」と呼ばれるものです。
保育士は体力仕事。
毎日子どもたちと走り回り、
抱っこをし、
保護者対応をし、
書類も書きます。
想像以上にエネルギーを使います。
だからこそ、
この時期に体調を崩してしまう人も少なくありません。
保育士が6月・7月に辞める理由② 現実とのギャップ
入職前に思い描いていた仕事と、
実際の現場。
その差に悩む先生もいます。
数年前、春に入職した先生がいました。
ある日、一緒に組んでいた先輩が休みになり、クラスを任される時間が長くなったそうです。
代わりに入った先輩からたくさんの指摘やアドバイスを受けたことがきっかけで、自信をなくしてしまいました。
もちろん指摘した側は悪気がなかったと思います。
むしろ成長してほしいという思いだったかもしれません。
でも受け取る側の状態によっては大きな負担になることもあります。
その先生はその後出勤できなくなり、退職。
しかも退職代行サービスを利用しての退職でした。
当時の職場ではかなり衝撃的な出来事でした。
保育士が6月・7月に辞める理由③ 相談できず抱え込む
また別の先生は、
仕事上のミスをきっかけに少しずつ元気がなくなっていきました。
最初は普通に出勤していました。
でも少しずつ欠勤が増え、
最終的には無断欠勤となり退職。
今振り返ると、
もっと早く相談できていたら違ったかもしれません。
保育士は責任感が強い人が多いです。
だからこそ、
「迷惑をかけたくない」
「自分が頑張ればいい」
と抱え込んでしまう人もいます。
実は多い「ボーナスまで頑張る」パターン
もう1つよく聞くのがボーナス問題です。
辞めたい。
でもボーナスは欲しい。
これは正直、多くの人が考えることだと思います。
園側も、
「せめて1学期前半だけでもいてほしい」
という思いがあります。
結果として、
・ボーナス支給後の6月末退職
・有給を使って夏休み前まで勤務
というケースも珍しくありません。
円満退職の場合は特にこのパターンが多い印象です。
保護者として感じる不安
先生が辞めると、
保護者としては心配になりますよね。
私自身も保護者なのでよく分かります。
「うちの子のクラス大丈夫かな」
「先生が足りなくならないかな」
「子どもは不安にならないかな」
そんな気持ちになると思います。
でも現場では、
残った先生たちも必死です。
子どもたちに不安を与えないように、
職員同士でフォローしながら毎日保育しています。
だから保護者としては、
まず担任の先生としっかり連携を取ること。
気になることは遠慮せず相談すること。
それが一番大切だと思います。
現役保育士として今思うこと
私は保育士歴10年以上になります。
その中で本当にたくさんの退職を見てきました。
新人だから辞めるわけでもない。
若いから辞めるわけでもない。
ベテランだから続くわけでもない。
保育士という仕事は、
それだけ大変な仕事なんだと思います。
だからこそ、
今働いている先生たちには無理をしてほしくありません。
そして保護者の皆さんにも、
先生たちが頑張っていることを少しだけ知ってもらえたら嬉しいです。
6月・7月は退職が増えやすい時期。
もし園で先生が辞めることになっても、
その背景には見えない葛藤や悩みがあったのかもしれません。
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